■のんびり“中津川橋めぐり”はいかが?(盛岡観光コース)
盛岡の町に流れる中津川には幾つもの橋がかかり、ノスタルジックな街並みの魅力のひとつになっています。
中津川沿いには美術館やクラフト、庭園・・・盛岡らしさが感じられる「私の好きな盛岡」です。
このうち中津川に架かる上の橋(かみのはし)、中の橋(なかのはし)、下の橋(しものはし)は、“中津川三橋”として知られています。
北上川との合流点から、中津川の上流にむかって 1.御厩橋ー2.川原橋ー3.下の橋ー4.毘沙門橋ー5.中の橋ー6.与の橋ー7.上の橋と続きます。
盛岡市内には、海外からの観光客とおぼしき家族連れや女の子のグループ、男子大学生のグループなどが岩手銀行赤レンガ館を背景に、スマホ写真をとっている姿がみられます。
晴天の下、キラキラ輝く中津川の水面で、水鳥の家族が泳ぎや潜りの練習しているのを眺めながら、上流から7.上の橋~6.与の字橋~5.中の橋までを散歩してみました。
■上の橋(盛岡観光ポイント)
北上川から遡って7番目の橋です。
上の橋は、南部藩主利直公が盛岡城を築くと同時に中津川に架けた橋。
欄干(らんかん)に18もの青銅製の擬宝珠(ぎぼし)があり、これほど多数残っているのは大変珍しく、昭和20年、国の重要美術品に指定されました。
■与の字橋(盛岡観光ポイント)
北上川から遡って6番目の橋です。
与の字橋の名前の由来は、橋のたもとに消防「よ(与)組」の番屋があることから。紺屋町に第一国立銀行盛岡支店があった時代には「銀行橋」とも呼ばれていました。
■中の橋(盛岡観光ポイント)
北上川から遡って5番目の橋です。中津川に架けられた橋の中でも、河南地区と大通り商店街・官庁街を結ぶ重要な橋となっています。
現在の橋は、昭和31年に造られた鋼橋で全長は54m。秋になると、鮭が遡上する姿を橋の上から見ることができます。
中の橋は上の橋・下の橋とともに架けられた盛岡城と河南地区を結ぶ橋で、慶長16(1611)年に架設されました。
架設当時は城と直結する武士専用の橋で、町人の通行は許されていなかったといわれます。
中津川を上の橋~与の字橋~中の橋をぶらぶらとひと回り、小一時間で散歩ができる盛岡らしさを味わえるおすすめのコースです。
まだ枯れ草の河原には残雪がありますが、連日の暖かな日差しで消えるのももう間近!